Win8.1でのUSB3.0カードリーダの不具合と対処法
一年ほど前にPCを新調するついでにOSもWindowsXPからWindows8にしたのですが、どうもUSB3.0のカードリーダーの挙動がおかしい。
通常PCに接続されたカードリーダーにSDカードやCFカードなどのフラッシュメディアを挿入するとOSがそれに対して何かしらの反応(「何かつながったぞ~どうするんだ~?」的な↑上の写真のようなダイアログ表示)をするのですが、うちのPCではカードリーダーにメディアを挿入してもPCが挿入を認識するまでとても時間がかかるか、エクスプローラウィンドウを開いて更新するなどこちらからアクションしなければPCシャットダウンまでまったく認識されないというもの。
認識さえされればちゃんとUSB3.0として動くので使えなくはないのですが、そのメディアを認識させるための作業にひと手間もふた手間もかけているのではトータルの転送時間は旧規格のものより遥かに遅く、まったく意味がありません。
初めはカードリーダーそのものの不良か相性問題かと思って全く別のメーカーの新しいリーダーを買い求めたのですがそれでも症状は改善されず、その次に「Windows8 USB3.0 認識 遅い」などのキーワードでヒットしたWEBの記事を参考にBIOS設定をいじりまくってみたのですがそれも全く効果なし。
若干あきらめモードだったのですがようやく見つけた方法で解決しましたのでここに書き記しておきます。
まずはじめにコントロールパネルを開きます。
Windows8.1ならスタートボタンを右クリックして出るウィンドウからアクセスするのが近道。
次にコントロールパネルウィンドウ内の「ハードウェアとサウンド」をクリックします。
表示方法を「カテゴリ」以外(大きいアイコン、小さいアイコン)にしてある場合は「電源オプション」を探します。
次のウィンドウで「スリープ解除時のパスワードの要求」という項目を探し、クリック。(大きいアイコン、小さいアイコンで入った場合も「電源オプション」内に同じ項目があるのでクリックします)
「電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化」という項目のあるウィンドウが開いたら、「現在利用可能ではない設定を変更します」というメッセージをクリックし設定の変更ができるようにします。
↑このままだと設定変更のチェックボックスがグレーになって変更ができませんが「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックするとその変更が可能になります。
画面下部のチェックボックスがいじれるようになったら「高速スタートアップを有効にする(推奨)」に入っているチェックを外します。
その後PCをシャットダウン後起動するとカードリーダーの認識が遅いという不具合は見事に解消されました。
このWindows8から導入された高速スタートアップという新機能、PCをシャットダウンするときにメモリやCPU、各デバイスのドライバの状態等を保存しておいて次にPCの電源を入れたときにその情報を元にOSの起動を高速化させるものだということだそうですが、これがクセものでデバイスによってはこの情報の保存が(この場合USBカードリーダー)中途半端な状態でシャットダウンに入るらしく次に起動したときに支障がでるようです。
チェックをオフにしたところOSのスタートアップは確かに前よりやや遅くなりますがXP時代に比べたらそれでも激速なので、OS変更後の悩みが解決できて万々歳です。